4国5都市の物価

「物価」が安い国・高い国とよく言われますが、一般的に物価が安いと言われている国でも、日本と同じくらいする物だったり、場合によっては高い物もあります。物価を考える場合、前提として「自分が利用しないサービスや、購入しない物の値段が、どれほど安くても無意味。」と言えます。外国の屋台料理などは驚くほど安く、50円程度で1食済ませることも出来ます。しかしながら衛生面の不安もあり、外国人が「50円×3食×30日」を1か月の食費と計算するのは無理があります。現地で育った人間と同じ生活は、なかなか出来ないものです。物価とは自分が良く利用するサービス(マッサージや飲み代)、良く使う交通機関(電車やタクシー)、良く食べに行く飲食店の値段がいくらなのか?が重要だと思います。

フォー24

上の写真はベトナム・ホーチミンシティを旅した際には必ず利用するPhở24(フォー24)です。2017年1月現在、スモールサイズのフォーが29,000VDN(約150円)、レギュラーサイズのフォー+コカ・コーラが59,000VDN(約300円)となっています。

このページでは、自分が良く利用するサービスや交通機関、飲食代を4国(日本・台湾・タイ・ベトナム)5都市(東京・台北・ホーチミン・ハノイ)で比較していきます。いずれも各国を代表する大都市です。その国で最も高い価格と考えて間違いないでしょう。物価は「物によりけり」とはいえ、総じて高い順に「日本→台湾→タイ→ベトナム」というイメージで良いと思います。私が良く旅する国では、ベトナムが一番物価が安いですね。

kfc bangkok

日本・台湾・タイ・ベトナム4国すべてに進出しているKFC(ケンタッキーフライドチキン)です。各国でメニューが違う(材料や味も違う)ため、一概に比較することは出来ませんが、2017年1月現在のチキンフィレサンド(Zinger Burger)の価格を比べてみました。日本→単品390円、台湾→フリードリンク付き326円($90)、タイ→単品212円(65バーツ)、ベトナム→単品252円(49,000VDN)トマト入り。※為替は2017年1月1日のレートで換算。なんとなく日本が一番高いという事がわかります。

公共交通機関に関しても「誰が経営しているか?」によって、利用者の負担率は変わります。やはり物価を見るうえで重要なのは、自分が現地で1か月生活したときに使った総額と満足度だと思います。いくら生活費が安くても、美味しいものも食べられず、楽しいことも出来ないのでは意味がありません。「安く楽しめた時」こそ、物価が違う事のメリットを享受できた瞬間と言えるのでは無いでしょうか。