20年後「日本からの大脱出」が始まる!




🇹🇭バンコク・トンローにある日本村。
タイバンコクの日本村
海外移住先を考える時、いつも最初にチェックするのは、その国の人口ピラミッドです。2018年時点での日本の少子化対策は、小手先の対処療法に終始しており、まるで効果を発揮していません。「子供を産めば得になる」というレベルの極端な対策を取らない限り、人口「増」に転じることは無いでしょう。

日本は老人>子育て世代>子供の順に人数が少なくなっています。すぐに国民の半数が老人となるでしょう。老人は流石に子供を作りません。年金を貪り、病院に入り浸りです。日本の選挙権は満18歳以上に与えられています。子供が産めそうな18歳〜35歳の人数と、36歳以上の人数では比べ物になりません。

人口問題が語られる時、いつも話題になるのは「生産年齢人口」です。こと少子化に関して言えば、子供が産みたい18歳〜35歳の女性が鍵になると考えられます。ところが18歳〜35歳の女性は約1,000万人しか居ないのです。同年齢の男性は労働環境を重視するでしょう。先立つものが無ければ、結婚や家庭を持つことなど考えられません。

選挙で少子化対策を1番に支持する層は、わずか1,000万人です。1,000万VS1億1,000万というのが現実なのです。しかも老人が半数を超える社会では、年金や医療などの社会保障重視が必ず勝ちます。政治家は最も票を集められる政策を掲げて当選しようと試みるでしょう。彼らは「当選」が最重要だからです。

20年後、団塊ジュニア世代が60代になると、高負担+低福祉が加速していると思われます。ニッポンという船が沈むことがハッキリするまでは、限界まで耐える事でしょう。しかしながら団塊ジュニア世代が高齢化すれば、これまでの様な「なんとか暮らせる甘い社会」では無くなります。もう助からないと判断した艦長は「放棄(脱出)せよ」と部下に命じるものです。

今から20年後、団塊ジュニア世代による記録的な大脱出(海外移住)が始まります。